はりきゅうマッサージ等の施術による事故のなぞ。
以下、総務省によるはりきゅうマッサージ及び無資格による事故の結果報告書を参考にしてます。(https://www.soumu.go.jp/main_content/000717043.pdf)
資料の中では「あん摩、マッサージ、指圧、はり、鍼、針、きゅう、灸、柔道整復、整骨、接骨、整体、カイロ、骨盤矯正、骨格矯正、小顔、ストレッチ、リフレクソロジー、リラクゼーション」を総称して【医業類似行為】としています。
事故順位
●1位は【神経・脊髄の損傷】です。
おそらく首や背中などで受傷する箇所なのかなと思います。
瞬間的な矯正や、限度を越えた転回・牽引などが想像できます。
●第2位は【擦過傷・挫傷・打撲傷】です。
こすり過ぎ、もみ過ぎ、押しすぎといったところでしょうか。
●第3位は【骨折】です。
そうそう折れるものではないのですが、第11・12浮肋骨はあぶないです。
肩甲骨手前の肋骨を骨折されたという話を数十年前に聞いたことがありました。
●第4位【熱傷】
ヤケドですね。お灸が考えられます。
熱傷によって白血球増加とともに免疫力があがるという理屈もありますが、
傷がなおりにくい・出血しやすいなど、基礎疾患やそれにともなう服薬にも
気をつけなければならないので、焼灼灸よりも間接灸などを使います。
●その他【筋・腱の損傷・皮膚障害・脱臼捻挫】
可動域を越えて伸ばす・ねじるなどが想像できます。
皮膚は何でしょう?つねったとかでなければ神経障害性疼痛になったとかでしょうか。
脱臼捻挫はすごい外力が加わったのでしょうか。
年齢や各人の身体の柔軟性、心理面の感受性、基礎疾患、刺激は強ければよいなどの誤解した知識など、施術者による事前の聞き取りや施術の説明と事前承諾がなされていれば、斯様な事態は回避できるのはないかと思います。
事故に至るなぞには
施術者側のなんとかしてやろう、効果を上げよう、一発で解決しようなどと功を焦る気持ちがあるのかもしれませんね。
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